朝鮮考古学を学ぶために役に立つ基本文献を集めてみました。私が大学の講義で学生に配布するものに、手を加えたものです。皆さんの意見などを聞きながら、順次、充実していきたいと思います。
＊（韓）は、韓国・朝鮮語文であることを示します。
概説書
文献目録
回顧と展望
事典・年表・用語集・地名表など
（概説書）
植民地時代の調査成果を知るためには
・梅原末治『朝鮮古代の文化』、1947年
大韓民国での研究成果をまとめたものとして
・金廷鶴『韓国の考古学』、河出書房新社、1972年
・金元龍（西谷正訳）『韓国考古学概説』増補改訂版、六興出版、1984年
・金元龍『韓国考古学概説』第三版、一志社、1986年（韓）
・金元龍監修『韓国の考古学』、講談社、1989年
・李鮮馥『考古学概論』、理論と実践、1988年（韓）
・韓国考古学会編『韓国考古学講義』、社会評論、2007年（韓）
朝鮮民主主義人民共和国での研究成果をまとめたものとして
・社会科學院考古學研究所編『朝鮮考古學概要』、1977年（韓）
＊大韓民国では1989年にセナル社から出版されており、書店などで入手が可能です。
日本語で読める最新の概説書として
早乙女雅博『朝鮮半島の考古学』、同成社、2000年
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（文献目録）
日本で発表された文献については
・末松保和編『朝鮮研究文献目録1968-1945』全６巻、東京大学東洋文化研究所付属東洋学 文献センター、1970〜1972年
・朝鮮史研究会編『戦後日本における朝鮮史文献目録1945〜1991』、緑蔭書房、1994年
＊1992年以降の目録については、水野直樹さんのホームページ内で、データが提供されており、検索が可能です。1999年９月22日からは、1945年以降の全データが公開されました（1999年10月20日補記）。詳しくはこちらへ
大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国で発表された文献については
・李鮮馥・李教東「韓国考古学文献目録1970〜1988」『韓国考古学報』22、韓国考古学会、1989年（韓）
・李鮮馥・李教東・申晶媛「北韓考古学文献目録」『韓国考古学報』23、韓国考古学会、 1989年（韓）
・李憲載編著『韓国考古学文献目録』、学研文化社、1995年（韓）
＊1997年以降の文献については、白井克也さんが所蔵分を中心にデータをホームページで公開されています。詳しくはこちらへ
特定地域・時代を対象とした目録として
・新羅文化研究所編『新羅研究論著目録』、東国大学校出版部、1988年（韓）
・昌原文化財研究所編『伽耶研究論著目録』、1991年（韓）
・東潮編「伽耶関係文献目録」『伽耶および日本の古墳出土遺物の比較研究』、国立歴史民俗博物館、1994年
・日韓交渉考古学研究会編「韓国三国古墳時代関係文献目録（共同研究・古墳時代日韓交渉の考古学的研究（下））」『古文化談叢』第40集、1998年
・崔夢龍監修、呂弘基・白種伍・金炳煕編著『百済史研究論著総覧』、2003年(韓)
・崔夢龍監修、白種伍・金炳煕・申泳文編著『韓国城郭研究論著総覧』、2004年(韓)
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（回顧と展望）
・金元龍編「回顧ー韓国考古学40年（1945〜1982）」『韓国考古学年報』10、ソウル大学校博物館、1983年（韓）
・韓国考古学会「韓国考古学の回顧と展望」『韓国考古学報』21、1988年（韓）
・崔夢龍・趙由典・ 基同・申叔静・李成周『韓国先史考古学史』、1992年（韓）
・韓国考古学会『韓国考古学の半世紀』（第19回韓国考古学全国大会発表要旨）、1995年（韓）
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（事典・年表・用語集・地名表など）
・国立文化財研究所『韓国考古学事典』、2001年
・国立文化財研究所『韓国考古学専門辞典 青銅器時代篇』、2004年
・西川宏「日本帝国主義下の朝鮮考古学（年表）」『考古学研究』64、考古学研究会、1970年
・文化財研究所『全国文化遺跡発掘調査年表』増補版T、1990年（韓）
・韓国考古学研究会『韓国考古学地図』、1984年（韓）
・韓國考古美術研究所『韓國考古學改定用語集』、1984年（韓）
＊専門用語のハングル化をおこなうためにつくられた用語集。大韓民国の国立博物館から発行された報告書には、この用語集に準じて用語が使われている場合が少なくないので、私も手元から離せません。
・大韓民国内務部自治企画課監修『大韓民国地名便覧−2001年度版−』、日本加除出版、2001年
・申大興編『最新朝鮮民主主義人民共和国地名辞典』、雄山閣、1994年
＊この２冊は、ハングルの地名を漢字に直したり、現在の行政区画名を知るために便利な本です。特に大韓民国はここ数年、行政単位の変更がなんどもあったので、過去の分も併せて使っています。