太閤堤跡歴史公園
観光に特化した施設に見直し3.4億円削減
総事業費88億円 市の負担は53億円

2017年4月30日(1118号) 
 宇治市は4月20日、市議会建設水道常任委員会に、2度にわたり市長提案の予算案が否決されていた、宇治川太閤堤跡歴史公園事業(以下「事業」)の「見直し計画」を報告しました。
 2007年に発見された太閤堤跡は、2009年に文化庁から史跡指定を受けました。党議員団は、史跡として保存することを求めてきました。 山本市長になって2013年に宇治公民館・市民会館を廃止して駐車場にし、公民館機能を持った複合施設にする。設計・施工・運営管理を20年近く民間事業者に委ねるPFI方式で行う計画を決めました。

 100億円近いお金をかけること、公民館・市民会館を廃止すること、設計・施工・運営管理を20年近くも民間に委ねることなどに厳しい批判がだされ、市長が提案いた予算案が2度にわたって議会で否決さ
れていました。 市長提案の予算が2度にわたって否されるという異常な事態となり、市長は「計画を見直す」と、議会で会答弁していました。 

 ところが、市長は、昨年12月の市長選挙でもこの「事業」の見直し計画については、態度を明らかにしてきませんでした。

 今回の見直し案では、公民館の機能移転は取りやめ、観光に特化した施設とするとしています。そのため、施設の建物面積を3020㎡から2320㎡に700㎡縮小し、建設費が3億円縮小となります。しかし、会議室の使用料が減少するため、全体としては1.4億円の増加になります。

 当初計画では、建設工事を72.6億円、オープン後15.5年間の維持管理費を18.8億円の計91.4億円を見込んでいました。 

 市は、観光客の増加につながるとしていますが、100億円近いお金を使ってもどれだけ経済効果があるのかについては、説明をすることができません。

 市民の暮らしが大変で、子育て世帯の人口流出に歯止めがかかりません。高すぎる国保料の引き下げや144人もいる保育所待機児(4月1日現在)の解消のため保育所をつくったり、区愛汚い学校のトイレ改修(16校が未実施)など策の拡充など市民が安心して暮らし続けられる、子育てしやすい施策の拡充が求められています。

市長「宇治公民館、もう一度耐震診断する

 4月19日に定例会見を開いた市長は、「(宇治公民館は)2000年に耐震診断をし、震度6強で建物が倒壊・崩壊の危険性が高いIs値0.14。もう一度、耐震診断をして早期に考えを出したい。科学的見地の上に立ち、議会の意向も尊重して判断する。ただ、公民館利用は、設置者として保障していく」と述べています。