ことわざ・慣用句誤用辞典
●どの面下げて…恥ずかしげもなく。
忘年会では、どの面下げて、か
くし芸をしようかな。
*最近は、いろんな仮面が出回ってる
そうや。
(2002年11月12日)
●手を替え品を替え…いろんな方法を試してみること。
手を替え品を替えるマジックに、
目を見張った。
*そやから、手品て言うんやろか?
(2002年10月7日)
●綱渡りをする…危険を冒して行動する。
彼は、綱渡りをするほどのスポ
ーツマンである。
*危険人物でもあるんとちゃうやろか。
(2002年9月24日)
●線香花火のような…あっけなく、はかない様子。
線香花火のような安い値段だ
った。
*安い割には、なかなか趣があるで。
(2002年9月9日)
●大の男…成人した一人前の男。否定的な文脈で使われ
る表現。
大の男の方は、LLのコーナー
へどうぞ。
*体は一人前でも、果たして、その中
身はどうなんやろ?
(2002年8月21日)
●危ない橋を渡る…危険な、または違法な手段で仕事を
すること。
今にもこわれそうな危ない橋
を渡って、ここへやって来た
んだぜ。
*渡る時に、違法な手段は使てないや
ろな。
(2002年7月23日)
●前後を忘れる…酔っ払ったり、強いショックを受けたり
して、正常な判断ができなくなる。
前後を忘れて、だれの間に座
っていいのか、分からなくなっ
てしまった。
*左右は、覚えてへんのかいな。
(2002年7月12日)
●隅に置けない…意外に力を持っていて、侮ることが
できない。
タンスが置いてあるので、鏡
台はもう隅に置けない。
*もう一度、ようく、配置を考えて
みよやないか。
(2002年6月27日)
●手に乗る…相手の仕掛けたわなにはまる。
手に乗るのは、やっぱり申し
訳ない気がする。
*その気持ちを忘れんようにすること
や。
(2002年6月17日)
●大の字になる…疲れて、ぐっすりと眠ってしまう。失神
する。
大の字になるのは簡単だが、
小の字になるのは難しい。
*中の字になるのも、難しそうやなあ。
(2002年5月21日)
●私腹を肥やす…公的な地位を利用して、自分の財産
を作る。
私腹を肥やして、ダイエットに
失敗した。
*ぜいたくなもん、食べたんやろなあ。
(2002年5月3日)
●脱帽する…敬服すること。相手が凄すぎて、とてもか
なわないということ。
脱帽したいが、帽子をかぶっ
ていなかった。
*また、忘れ物かいな。
(2002年4月12日)
●釘を刺す…相手に念を押すこと。
釘を刺すと、体から血が出ま
せんか?
*出るに決まってるわ!
(2002年4月4日)
●気が重い…心が晴れ晴れとしない。
気が重い時、体重を測ったら、
重くなっていた。
*ストレス解消に、食べ過ぎたんとちゃうか?
(2002年4月1日)
●痒い所に手が届く…きめ細かな配慮がなされていること。
痒い所に手が届くほど、長い手
を持っていると便利である。
*かいてくれる人がそばにいたら、もっと便利
やで。 (2002年3月16日)
●大目玉を食う…いたずらや失敗をして、こっぴどく叱られる
こと。
卵が大好きなので、母のいない
隙に、大目玉を食った。
*そら、もういっぺん、大目玉を食らうで。
(2002年3月3日)
●顔に泥を塗る…面目を失わせる。恥をかかせる。
顔に泥を塗ると、顔の肌がツル
ツルになって若返る。
*自分の顔はええけど、ほかの人の顔には
せんといてや。
(2002年2月27日)
●一巻の終わり…すべてが終わってしまう、特に身を滅ぼす
ことをさす。
全13巻のうち、ようやく一巻
の終わりだ。
*残りを読む体力、もう残ってへんのとちゃ
うやろか?
(2002年2月17日)
●明日は明日の風が吹く…世の中なんとかなるものだ
から、心配しても仕方がない。
明日の天気は晴れ、明日は明日
の風が吹くでしょう。
*やけっぱちな天気予報やなあ。
(2002年2月10日)
●百歩譲って…相手の意見を多少受け入れても、自分の根
本的な主張は絶対変えないという意志を表す。
百歩譲ってやるのはいいが、百
十歩以上はダメだ。
*百五歩は、どないやろ?
(2002年2月7日)
●捨てたものではない…一見、ダメになったように思えるが、
まだ役に立つ。
その紙切れは、私が捨てたもの
ではない。
*紙切れに、飛び切りのアイデアが書いてあ
るかもしれへんで。
(2002年2月3日)
●朝飯前…たやすくできること。
散歩に行くのは、朝飯前である。
*毎日続けるんは、なかなかでけへんのに
なあ。
(2002年1月31日)
●出血サービス…損害や犠牲を出してまでも、奉仕をして
いるという大げさな表現。
今日のプロレスの試合は、出血
大サービスだった。
*それも、ひょっとしたらサービスの一つか
もしれへんで。
(2002年1月26日)
●頭が高い…生意気で横着である。
彼は、190センチの大男で、
頭が高い。
*普通は、それを“背が高い”て、言うんや
けどな。
(2002年1月22日)
●決まりが悪い…体裁が悪く、恥ずかしい。
決まりが悪いので、だれ一人と
して、守る者はいなかった。
*一人ぐらいおってくれたって、ええと思うん
んやけど…。
(2002年1月19日)
●席の暖まる暇もない…ゆっくり座る間もないほど、非常
に忙しい様子。
席の暖まる暇もないほど、寒い
1日だった。
*寒い日には、運動して体を暖めるんが一
番や。やっぱり流し打ちするんやろか?
(2002年1月16日)
●雪崩を打つ…大勢の人が、一度にどっと動き出す様子。
雪崩を打つのは、イチローでも
難しい
*やっぱり流し打ちするんやろか?
(2002年1月12日)
●温度差がある…物事の解釈や受け取り方に、微妙に違
いが生じていること。
窓際とそうでない場所では、だ
いぶ温度差がある
*物理的にも、心理的にも差があるやろな
あ。
(2002年1月8日)
●重箱の隅をつつく…どうでもいい小さなことを、うるさく言う。
重箱の隅をつついてばかりいる
ので、隅だけが傷んできた
*論理的には、間違うてないけど…。
(2001年12月29日)
●色を失う…びっくりしたり、がっかりしたりして、顔色が悪く
なる様子。
テレビの寿命が近づいているの
か、画面から色を失ってしま
った
*どの番組を見ても、精彩を欠いたように見
えるやろなあ。
(2001年12月22日)
●四の五の言う…相手のやることにいちいち文句をつける。
四の五の言うので、六の七の言
ってやった
*数が多ければええゆうもんでも、ないと思
うけど…。
(2001年12月19日)
●行間を読む…文章に表されていない作者の心情などをく
みとること。
行間を読んでいると、誤字を見
つけた
*そんなアホな!
(2001年12月15日)
●閑古鳥が鳴く…客がほとんど来ないで、さびしくひまな様
子。
閑古鳥が鳴いていたので、双眼
鏡で観察した
*閑古鳥て、渡り鳥の一種やろか?
(2001年12月5日)
●借りてきた猫…いつもと違って、非常におとなしくしている
様子。
借りてきた猫が鳴いてうるさい
ので、返しに行った
*猫を貸し借りするて、どんな付き合いしてん
ねん。それを、嘘八百て言うんやで。
(2001年11月29日)
●嘘八百を並べる…うそばかり言うこと。
嘘八百を並べて、ドミノ倒しを
した
*それを、嘘八百て言うんやで。
(2001年11月24日)
●親の顔が見たい…子どもや若者の非常識な行動を見て、
ぼやいたり呆れたりする時の、きまり文句。
婚約指輪を買う前に、きみの親
の顔が見たい
*こんなこと言うて、婚約解消されんかった
らええけどなあ。
(2001年11月18日)
●押し出しがいい…恰幅がよく、堂々としている。
横綱の得意技はたくさんあるが、
特にその中でも押し出しがいい
*あの横綱は、ええ体格してるからなあ。
(2001年11月16日)
●いい薬になる…いろんな苦しい失敗や経験が、その人を
成長させるのに役立つ。
正露丸は、彼にとっていい薬にな
っている
*正露丸で胃腸は良うなっても、失敗のクセは
直らへんで。
(2001年11月13日)
●痛くもない腹を探られる…なんの関係もないのに、疑
われること。
頭痛で病院に行ったのに、痛くも
ない腹を探られた
*自覚症状がないゆうのも、問題やなあ。
(2001年11月9日)
●大風呂敷を広げる…できそうもないことを大げさに言う。
大きなお土産だったので、1辺が
20mもある大風呂敷を広げ、ク
レーンを使って包んでもらった
*ウソを言うのにも、限度ゆうもんがあるで。
(2001年11月1日)
●虫が好かない…はっきりとした理由はないが、なんと
なく気に食わない。
あの人とは、同じ虫が好かないの
で、とても仲が良い
*虫の名前は、なんて言うんやろ?
(2001年10月30日)
●首根っこを押さえる…相手の弱点を握って、有無を言
わせないようにすること。
首根っこを押さえながら、マッサ
ージをした
*気持ちええんか、苦しいんか、よう分からんわ。
(2001年10月24日)
●地獄の一丁目…とても恐ろしい所。破滅の状態に向
かっていく初期の段階。
地獄の一丁目の郵便番号は、何番で
すか?
*459−0001とちゃうやろか?
(2001年10月16日)
●バスに乗り遅れる…時流についていけないこと。
バスに乗り遅れたので、タクシーで
行った
*失敗すると金がかかるゆう教訓や。
(2001年10月10日)
●火の車…経済状態がとても苦しいこと。
火の車にも、水の車にも、乗りたい
とは思わない
*金の車やったら、乗ってみたい気がするけどな。
(2001年10月6日)
●他人の飯を食う…親元を離れて、他の家で生活するこ
と。実社会で経験を積むこと。
ぼんやりしていて、他人の飯を食っ
てしまった
*よっぽど、疲れていたんやろうなあ。
(2001年10月3日)
●黄色い声…若い女性や子どもの甲高い声。
いっこく堂なら、黄色い声はもちろ
ん、青い声、赤い声、黒い声、白
い声まで、なんでも出せる
*さすが色男、いっこく堂!
(2001年9月27日)
●どたキャン…約束を直前に取り消すこと。土壇場キャンセ
ルの省略。
「どたキャン!」と、隣の犬が騒が
しい
*犬にも、犬の事情があるんやろなあ。
(2001年9月24日)
●心臓に毛がはえている…常識的には考えられない
ほど、厚かましいこと。
心臓に毛がはえているので、脱毛剤
を飲んだ
*処方箋は、出てたんやろか?
(2001年9月22日)
●甲乙つけがたい…両方とも、優劣をつけがたいほど優
れていること。
甲乙つけがたいので、“優”と“良”
をつけた
*確かに、今時、甲と乙なんか、つけへんわなあ。
(2001年9月19日)
●木で鼻をくくる…冷たく無愛想に応答すること。
くしゃみが止まらないので、木で鼻
をくくった
*良い子は、マネしたらアカンで。
(2001年9月17日)
●ゴボウ抜きにする…競走で、一気に大人数を抜き去
ること。
苦手なゴボウ抜きにして、野菜の天
ぷらを作った
*好き嫌いしたら、アカンでェ。
(2001年9月11日)
●蜘蛛の子を散らす…突然、四方八方へ多くの人が逃
げ出す様子。
蜘蛛の子を散らしたが、蜘蛛の親は
そこにとどまっていた
*さすがに、ええ根性してるわ。
(2001年9月8日)
●ガラス張り…隠し立てがなく、よく分かる状態。
ガラス張りにすると、割れやすい
*おまけに、くもりガラスゆうんもあるから、透明か
どうかも分からへん。
(2001年9月7日)
●大口を叩く…偉そうに大げさなことを言う。
あんまり横着なことを言うので、彼
の大口を叩いてやった
*暴力はアカン言うてるやろ。
(2001年9月6日)
●甘い汁を吸う…他人を利用し、自分は何も苦労や努力を
せずに、利益を得ること。非常に危険な状態が迫っている。
私は甘党なので、甘い汁を吸うのが
好きだ
*味覚の好みが、人生観まで左右してんのやな
あ。
(2001年9月5日)
●赤信号が灯る…非常に危険な状態が迫っている。
近所の交差点に、赤信号が灯った。
*赤信号だけやのうて、青信号も黄信号も灯っ
たはずや。
(2001年9月4日)